現在のダイビングは空気が入っているタンクが必要です。
ですが、もう重機材を背負って潜る必要がなくなるダイビングの近い未来がくるかもしれません!
そんな水中呼吸を可能にする研究情報をご紹介します!
近い未来に酸素ボンベ無しに呼吸が出来る時代が来る!?
南デンマーク大学の学者達は、大気などから酸素を吸収して保存できてしまう合成繊維をつくっている。
この研究により、呼吸器系に問題を抱える人達が、重い医療機器への依存などから解放されたり、ダイバー達は、タンクを背負わなくても水中での呼吸が可能になるという。
スポンジに似ている繊維の主成分は、酸素を吸収して保存する結晶体のコバルト。
なんとこの合成繊維は、アクアラングシリンダーの約3倍の酸素を保管することが可能である。
さらに、酸素は大気や水から吸収できるというから驚きだ。
この新技術を発見した南デンマーク大学のクリスティーン・マッケンジー教授はコバルトを主成分とした結晶体が大気や水中から酸素を取り込み、保存して必要なときに出すことができるという仕組みです。
吸着の効率はとても高く、10 リットルのバケツ一杯で、部屋のすべての酸素を吸い上げることができるとされます。
また、いったん酸素を吸着させれば、放出したいときまで格納しておくことが可能で、放出したい場合には熱するか、低い酸素圧力中にさらせば良いとのことです。また、スポンジで水を吸い込むように、何度も吸着と放出を繰り返し行うことが可能だという。必要な時に必要なだけの酸素を体に取り入れることが出来るのです。
この発明によって水中での呼吸だけでなく、肺がん患者など酸素を持ち歩いている人々にも役立つことができるようです。
Triton マウスピース型
魚のエラと同じ働きをするマウスピース型Triton。
この装置は水中で簡単に酸素を吸入できるガジェットで「Triton」を発表したのは、韓国在住のデザイナーのジェオビュン・イェオン氏。
プラスチック製でできたマウスピースの両サイドから突き出したアームが、魚のエラと同じ機能を果たしている。
表面にある無数の穴が空いたアームから水を取り込んで、アーム内で酸素と水に分離し、水だけが外に排出される仕組みになっているようだ。
水から酸素を抽出するという小さなコンプレッサーを動かすためには、バッテリーが必要になっていて、既存のバッテリーでは、ここまでコンパクトにできない。
面白い発想ではあるが、この装置が実現にいたるまでは数え切れない程のイノベーションが必要になると思われる。
酸素クリスタル
デンマークの研究チームが、水中・空中の酸素を吸収し圧縮・保持できるクリスタルを開発している
たった数粒で1回の呼吸を確保できるクリスタルもあるようで、更に研究が進めば、ダイバーはフィルターのみを用いることで、ダイレクトに水中で呼吸できるようになる。
南デンマーク大学の研究では、既に1部屋分の酸素をバケツ1杯分のクリスタルで生成できることが分かっている。そしてこのクリスタルは呼吸するように酸素を吸収・排出するので、効力を失うことがない。酸素切れの心配がないのだ。 中にはたった数粒で1回の呼吸を確保できるクリスタルもあるようで、更に研究が進めば、ダイバーはフィルターのみを用いることで、ダイレクトに水中で呼吸できるようになると言われている。また、空気中の酸素を取り入れることもできる為、肺がん患者が呼吸の酸素供給量を保つ為に携帯する酸素タンクも大幅に小さくすることができるかもしれない。
大きな可能性を秘めたクリスタルの開発に今、世界の注目が集まっている。この「酸素生成クリスタル」は世界を変えるだろうか?引き続き注目したい。
酸素を身体に注入
この方法は呼吸不全の患者を救うために開発された技術の応用で水中呼吸が出来るようになるかもしれません。
ボストン小児科病院の研究者たちが開発した酸素を含んだ微粒子を血液中に注射することで、15分から30分のあいだ無呼吸で生命活動を維持することが可能になる。
酸素を含む微粒子は、呼吸不全になった患者に注射することで、呼吸無しでも患者が生存可能になる