ドロップオフとは?
深ーい海の底へと続く、急斜面や断崖、垂直に降下すること、つまり海底が垂直に近い角度で落ち込んでいる場所です。
地上では中々味わえないドロップオフにはとても魅力がありますが、危険もあります。
ドロップオフは海底が深く落ち込んでいる場所なのでいつのまにか、深く潜ってしまう現象が起きてしまいますのでガイドと同じ水深を保つことがベストです。また強い潮の流れがあることからテクニカル(ウォールダイビング・スペシャリティ)なダイビング技術が必要です。
ドロップオフには海流などの関係からたくさんの魚が集まり、珊瑚も多く生息しているのでダイバーにも非常に人気なポイントになります。
ダウンカレント
ダイビングは水の流れに影響を非常に強く受けます。通常はポイントからポイントに移動する横の流れです。しかし海には縦の流れもあり、上昇する流れをアップカレント、下降する流れをダウンカレントと呼び、大きな根など海底の地形が大きく変化する場所などで発生します。
ダウンカレントは目には見えず、つかまってはじめて分かる非常に危険な流れです。下降する流れのダウンカレントは軽いものだとダイブコンピューターで確認すると少し沈んでいて「中々上昇しないな」くらいで気づきますが、強いダウンカレント場合は自分の吐いた泡が上昇しなくなり周囲が泡だらけで見えなくなったり、強い潮の流れであっという間に10~15mは引きずり込まれる場合もあり、追いつかない耳抜きや恐怖でパニックを起こしてしまいます。パニックになると浮上するためにフィンキックをし、息が上がり一気にエアーが無くなります。ダイビングではパニックになることがなによりも危険です。
■冷静に水深を確認
■その場所から岩づたいに横に移動
■フィンキックで上昇
■BCにエアを入れて上昇したらエアを抜く
■強いダウンカレントにつかまった場合はウエイトを捨てることも必要です。
エアの残りが少ない状態で、ダウンカレントにつかまってしまうと浮上できなくなり、命に関わってきますのでダイビング前のブリーフィングをしっかり聞くことが大事です。
ウォールダイビング スペシャリティとは?
ウォールダイビングとはオープン・ウォーターダイバー以上のCカードを所有している方が、「ウォールダイビング・スペシャリティ」の講習を受けることが出来ます。講習では基本的なスキルの他、中性浮力、地形、海流の知識などウォールダイビングに必要なスキルを習得します。
まとめ
ドロップオフは魅力的なのですがパニックになると非常に危険です。
潜っていて魚や珊瑚など探るのを忘れて中性浮力などの他のことを気にしている方はまだスキルアップを必要としています。
海底が見えないドロップオフはダイブコンピューターで自分の水深を時々チェックするかガイドと同じ水深を保つのがベストです。
またドロップオフはダウンカレント等の危険がありますのでガイドが潜る前に行うブリーフィングをしっかり聞いたり、質問したりすることで自分の中で不安だったことを取り除くことが出来るので安心安全なダイビングへと繋がります。
滅多に危険な状態になることはないと思いますが、スキルや知識をしっかりと頭に入れていることで楽しいダイビングになります。
ドロップオフには魚や珊瑚がたくさん生息している場所でダイバーだけではなくシュノーケリングをする方にも楽しめるスポットになっています。